- 作者: 沢渡あまね,湊川あい
- 出版社/メーカー: シーアンドアール研究所
- 発売日: 2019/04/13
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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なぜこの本を買ったのか
現職において、仕事の進め方について悩みをいくつか抱えていました。
- 社内情報システムが不便
- 仕事を進めるのに支障をきたすほど陳腐化したスペックのPCを使わされ続けている
- 自分の仕事が社内的にどんな意味合いを持っているのかイメージできない
- 周囲が何のために何の仕事をしているのかわからない
そんな中でリクナビNEXT版の「運用ちゃん」を読んでいて、システム運用の問題は、こうした現職の問題にも通じるのではないかと思いました。「運用ちゃん」をしっかり体系立てられた形で読んでみたいと思いました。それが当該書籍を購入したきっかけです。
思い当たった現職の問題
会社風土の問題
現職の現在配属となっている部署には、以下のような特徴があります。
- すでに社会に高い価値を生み出しているシステムに関わる業種である
- 業界自体に発展の余地が乏しい
- 平均年齢が高い
- 上が詰まっており、昇進の余地に乏しい
こうした職場環境においては、以下のような問題が出てきます。
- なんとなく仕事は回ってしまうし、利益も出てしまう
- 前例踏襲を主体とした仕事の進め方になる
- 改善機運が見られなくなる
- 若手・中堅社員が無力感を抱く
こうした環境だと、改善の必要性が認識されません。変えようとすると握りつぶされ、改善意欲のある人が割を食う形になってしまいます。つらいものです。
業種・業界マターの問題
そもそも現職の主力事業自体が、改善が進みづらい風潮があるような気がします。具体的には以下のような点です。
- 特定顧客に依存する、受注請負業態の事業である
- 当該顧客に対し、複数の請負会社がぶら下がる形である
- 一括請負が業界レベルで常識となっている
- 「引き渡せば終わり」というのが業界レベルで常識となっている
- 顧客に対して自社の立場が弱い
- 扱う対象が物理インフラである
- 失敗しないことが第一に要求される
- 業界のエコシステムが完成され尽くしている
- 受注可能な仕事の規模は、顧客との力関係によって決まる
- 顧客から自社・同業他社への天下りが存在する
こうした業務環境でのシステム運用改善、何から手を付ければいいんでしょうか…