管理
管理とは
企業の持つ資源を有効に活用して、企業目標を達成する
研修テキストには、上述の定義が書かれていました。
企業の持つ資源とは
- 人(Man)
- 物(Material)
- 金(Money)
- 方法(Method)
- 機械・設備(Machine)
以上5つをもって企業の持つ資源と定義されます。英語の頭文字を撮って「5M」とも言われます。昨今の情報化社会においては、情報も企業の持つ資源と定義していいでしょう。
●●集約型産業
産業種類レベルにおいて、上述「企業の持つ資源」の中の何が最も重要であるかということ。それによって、●●集約型産業というのが定義されます。
- 人が最も重要である→労働集約型産業
- 物・金・機械設備が最も重要である→資本集約型産業
- 方法が最も重要である→知識集約型産業
私としては、上述のように理解しています。
有効に活用するとは
企業の持つ資源をより有効に活用するためには、以下の4つを排除することが重要であるとされます。
- 無駄
- ムラ
- 無理
- 無謀
研修テキストには、「企業の持つ資源を有効に活用するというのは、人・物・金・方法・機械設備それぞれから、無駄・ムラ・無理・無謀を排除すること(意訳)」という言及がありました。
有効活用の例
研修テキストには、以下が示されていました。
人
- 配置は適正か
- 技能は
- 作業能率は
- 標準を守っているか
- 人間関係は良いか
- 意欲はあるか
物
- 数量の違いは
- 無駄遣いはないか
- 在庫はないか
- 不良はないか
- 取扱いは良いか
金
- 経費がかかりすぎていないか
- 無駄遣いしていないか
- 時間がかかりすぎていないか
方法
- 標準化されているか
- 良い仕事ができる方法か
- 安くできる方法か
- 段取りは良いか
- 安全にやれるか
機械設備
- 点検は十分か
- 故障はないか
- 精度は
- 配置や保管は良いか
- 整理整頓されているか
有効活用についての余談
とかく日本の受注請負業態においては、発注側に対して受注側の権威が弱いのが大きな問題ですよね。以下のような具体的問題につながってきます。
- 現実的に不可能な仕様変更を要求された結果、無理・無謀が発生する
- 仕様変更を行うには工程が進みすぎている
- 仕様変更を行うには残された時間が少なすぎる
- そもそも非現実的な設定がなされた納期を達成しようとした結果、無理・無謀が発生する
- 受注側に「納期は絶対」意識が強すぎる
- 発注側から提示された納期の非現実性に対して、受注側が気づけない
- 発注側の無責任な態度に対して、受注側が何も言えない
- 必要な仕様を明らかにしない
- 現状維持を要件とする
受注請負構造に起因する現場へのしわ寄せを防ぐために、受注を担当するセクションには以下のような能力が必要になってくると思います。
- 発注側による非現実的な要求を見抜く力
- 発注側による非現実的な要求を、受注側が実現可能な落とし所まで持っていく力
- 発注側と受注側の責任範囲を明確化し、発注側を巻き込む能力
監督
監督とは
部下の力を最大限に発揮させ統合して、業務目標を達成する
研修テキストには、上述の定義が書かれていました。
(監督とは)役職をさすのではなく、何人かの人を預かる、仕事を指図する、仕事を教える等の職務を指しています
同じく研修テキストに書かれていた、職務としての監督の定義です。
部下の力とは
- 直接の部下
- 預かっている人達
- 仕事を指図される人達
- 仕事の指導を受ける人達
研修テキストでは、上述総称して部下と定義されていました。彼らの持てる知識・技能・態度・意欲を総称して部下の能力、部下の力ということです。
部下というものを考える上での、建設業特有の難しさ
建設業は重層下請構造ゆえ、監督者自身に直接の指揮命令権限がない、というか監督者自身が直接指揮命令をしてはいけない下請負人をも巻き込んで監督していかなければなりません。さらに、建設業における労働安全衛生に関する監督は、元請負人が特定元方事業者として下請負人に対してもしなければなりません。労働安全衛生法上の義務は、民法・職業安定法・労働者派遣法上の義務とは相反するものです。斯様「下請負人に対し、偽装請負にならない形での監督をいかに実現するか」というテーマは、部下というものを考える上での、建設業特有の難しさであると思います。
最大限に発揮させ統合するとは
- 指導・統率、言い換えればリーダーシップの発揮
- 方向性を示し、目標達成に協力してもらうこと
研修テキストには、上述の定義が書かれていました。