概要
システム開発を生業とする企業の分類について、以下の点について記述する記事です。
- 「受託開発か自社開発か」という選択肢の示し方にしっくりこない
- 「受託開発か自社開発か」より明確な選択肢
「受託開発か自社開発か」という選択肢の示し方にしっくりこない
「受託開発か自社開発か」という選択肢が示されている例
「受託開発か自社開発か」という選択肢の示し方にしっくりこない理由
以下2つの論点がごちゃまぜになっているように思うからです。
- サービスの発注者は他者なのか自社自身なのか
- 実際の開発行為は誰が行うのか
「受託開発か自社開発か」より明確な選択肢
上記「しっくりこない理由」を踏まえた上で、より明確な選択肢は以下であろうと考えています。
- 受託開発か自社サービス開発か1
- 外部発注か自社開発か
2つの論点がごちゃまぜになっているのが問題なので、論点とそれに対する選択も2つに分けてしまおうというわけです。
受託開発か自社サービス開発か
「サービスの発注者は他者なのか自社自身なのか」という論点に基づく選択肢です。
「受託開発」は、他者の発注に基づき、自社が開発に関する何らかの業務を行う形態を指します。 「他者の発注に基づき」というのがポイントとなります。
一方の「自社サービス開発」は、自社で事業展開する目的のサービスに対し、自社が開発に関する何らかの業務を行う形態を指します。 「自社で事業展開する目的のサービスに対し」というのがポイントになります。
外部発注か自社開発か
「実際の開発行為は誰が行うのか」という論点に基づく選択肢です。
「外部発注」は、開発行為を他者に発注する形態を指します。 実際の契約形態としては、民法の「請負契約」または「準委任契約」となるのが一般的ですね。
「自社開発」は、開発行為を自社自身で行う形態を指します。
まとめ
- 「受託開発か自社開発か」という選択肢の示し方は、以下2つの論点がごちゃまぜになったものである
- サービスの発注者は他者なのか自社自身なのか
- 実際の開発行為は誰が行うのか
- 「受託開発か自社開発か」という選択肢の示し方は、以下の2つに分けたほうが明確になる
- 受託開発か自社サービス開発か
- 外部発注か自社開発か
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上述GeeklyやSamurai Blogの記事を見た感じでは、「自社サービス開発」のことを「自社開発」と呼んでいる場合が多いように感じます。そもそも「外部発注」というのは考慮されていない感じですね。↩