概要
およそ4ヶ月前、今住んでいる住戸の前に住んでいた住戸において、「自分の住戸の真上で火災が発生」という事態に遭遇しました。それから4ヶ月経過し、手続き関係も一段落してしばらく経った…というのが、私の今の状況です。
「自分の住戸の真上で火災があった人が、事態が一段落したところで、罹災直後に何があったかを振り返る」というのがこの記事の趣旨となります。
実際に発生したこと
消火活動により、自分の住戸に水漏れが発生する
火災が発生した場合、当然ながら火元の住戸では消火活動が行われることとなります。消火活動では水が使われます。消火活動で使われた水は、最終的には下に落ちていきます。結果として何が起こるか。「火元真下の住戸に向かって、消火活動で使われた水が落ちてくる」という事態です。
集合住宅において、浴室・トイレ・洗面所を除く居室の床や天井は、一般に防水加工がされていないものです。結果、火元真下の住戸の天井裏は水浸しになり、天井のどこかの部分から水が滴り落ちたり、壁を伝って水が落ちてきたりするようになります。住戸内への水漏れです。
「自分の住戸の真上で火災が発生した」という場合は、避難時に持ち出せない大事な物品は、浴室に退避させておくのが良いと思います。一般に浴室は防水構造となっており、消火活動による浸水の影響は受けないと考えることができるためです。
自分の住戸への電力供給が遮断される
一般に、住宅の天井裏には電気配線が張り巡らされているものです。そのため、「天井裏に浸水」という状況で電気を通すと、漏電の危険があります。
漏電の危険がある状態で電気を通すわけにはいきません。結果、消火活動におけるいずれかの段階で、火元真下の住戸への電力供給も遮断されることになります。
固定回線によるインターネット接続ができなくなる
電力供給が遮断されるので、固定回線によるインターネット接続もできなくなります。
少なからぬ廃棄物が発生する
火災発生直後には、以下の物品を廃棄することとなりました。
- 壁に貼ってあったカレンダー1つ
- 水濡れにより、継続使用できる状況ではなくなった
- 冷蔵庫・冷凍庫に入っていた食材
- 電気遮断から数時間アクセスできなかったため
退避住戸が手配される
自分の住戸の真上で火災が発生すると、消火活動による浸水で、それまで住んでいた自分の住戸は住める状態ではなくなります。そのため、(管理者・大家によるのかもしれませんが)管理者・大家1により退避住戸が手配されました。退避住戸が手配され鍵が渡されるまでは、火災発生から数時間でした。
なお、私の事例の場合、以下の各種コストは全て大家側負担となりました。
- 退避住戸における電気代・水道代・ガス代
- 退避住戸に用意されている什器の使用コスト
- 布団類
- 掃除機
- 電気ポット
- トイレ
- 給湯設備
- ポケットWi-Fiに関する諸費用
- 固定回線によるインターネット接続ができなくなったため、貸し出しを受けました
退避住戸へのガス開通の際に発生した不具合
退避住戸におけるガス開通の際、「風呂釜までガスは来ているが、風呂釜でガスが燃焼せず、風呂釜やシャワーからお湯が出ない」という不具合がありました。即日「管理者を通じてメーカーに修理依頼」という対応がなされました。「風呂釜における給湯メカニズムにおいて、部品の損傷が発生していた」というのが原因であったそうです。
改めて謝辞
皆様には大変お世話になりました。遅くなりましたが、改めて感謝申し上げます。