today::エンジニアに憧れる非エンジニア

今のところは、エンジニアとは言えないところの職種です。しかしエンジニア的なものの考え方に興味津津。

2020-10-29~10-30 つくばフォーラム NTT展示「IOWNを実現するアクセスNW技術の研究方針」

概要

2020年10月29日から30日にかけて、NTTのアクセスネットワークに関する見本市である「つくばフォーラム 2020 ONLINE」が、オンラインにて開催されました。 本記事は、つくばフォーラム 2020 ONLINEにおけるNTTの研究方針内容についての発表をまとめたものです。

NTTが考える、IOWN構想実現の必要性

背景・課題

  • 将来のネットワークに求められる技術特性
    • 大容量
    • 低遅延
    • 低消費電力
    • 安心/安全
  • 今後のネットワークに求められる特徴
    • 事業者をこえてオープンに共用されること
    • 社会生活を支えるネットワーク基盤となること

技術のポイント

  • 上記背景・課題への対応
    • 高速大容量な光・無線伝送
    • プロトコルフリー光伝送
    • ネットワークを意識させない無線制御
  • 光技術・無線技術による、あらゆる設備・リソースの共用化
    • 光・無線インフラの共用化
    • マルチレイヤリソース管理
  • 新たな付加価値の創出

各技術についてのより具体的な言及

光技術・無線技術による、あらゆる設備・リソースの共用化

  • 光・無線インフラの共用化
    • 複数無線方式・周波数による無線設備の共用化
      • 技術としては「A-RoF活用による無線機能分離・集約」と言及されている
  • マルチレイヤリソース管理
    • 複数レイヤを統一したモデルで管理
    • 以下の自動化を実現する
      • ネットワークリソース配備
      • 故障発生時の影響把握・対処

新たな付加価値の創出

  • 光ファイバ・無線による環境モニタリング
    • 通信用の光ファイバ・無線アンテナで周囲の環境情報を取得する
    • 取得した環境情報を、様々な用途でデータ活用する

高速大容量・低遅延な光・無線伝送

  • 光波長を制御し、光のままで伝送を行うことにより、大容量・低遅延伝送を実現
    • マルチコアファイバ技術
    • Ph-GW技術
  • 多数のアンテナを連携制御し、大容量・低遅延な無線伝送を実現
    • A-RoF技術
  • 低軌道衛星通信の大容量化
    • 低軌道衛星MIMO技術

プロトコルフリー光伝送

  • 多様なアナログ信号を、そのまま光で大容量・低遅延伝送する
    • 広帯域FM一括変換技術

ネットワークを意識させない無線制御

  • プロアクティブな無線エリア構築・切替
    • プロアクティブは「前向き・積極的・先見的」等の意
    • マルチ無線プロアクティブ制御技術「Cradio」
      • CradioはNTTの商標である
    • ユーザが無線ネットワークを意識せず利用できる環境を実現していく