PyConJPとは
事務局は、非営利型の一般社団法人という形態を取っています。この場合の「非営利」というのは、大まかには「剰余金の分配を目的としない」ということを意味します。運営規模の拡大により、最近消費税課税対象になったのだとか。
現在、PyConJP一度の予算規模はおよそ3000万円だそうです。
ABC予算
PyConJPの予算編成についての考え方です。
- A…運営にあたり、確実に必要となる費用
- B…前年並みの費用
- C…夢いっぱいの費用
運営に使用するツール類
実際に使用されるツールの名称として、以下のものが挙げられていました。
- Zapier
- Google Forms
- JIRA
- 課題管理
- プロジェクト管理
- Slack
中でも特に説明の力点が置かれていたのはZapierでした。PyConJPでは、以下のような使い方がされているのだとか。
- Google Formsへの入力完了をトリガーとする
- Zapier動作をトリガーとして、JIRA上のタスク等の状態が変更される
- Zapier動作をトリガーとして、電子メールが送付される
- Zapier動作をトリガーとして、SlackのPyConJP botが動作する
- SlackのPyConJP botの動作は、さらに別の動作のトリガーとなっている
こうした見事な運用に通底する「最小限の労力で運営する」「使えるツールは最大限駆使する」といった考え方は、おそらく今後重要性がさらに増大するでしょうし、美しさという意味でも素敵だと思います。こうした「用の美1」が実現されている現場というのは、相応にパフォーマンスが高いでしょうし、人を引きつける現場でもあります。
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「工場デザインの美しさ」「団地住棟配置の美しさ」等にも通じる美のあり方です。特に工場デザインにおいては、ソースは忘れましたが、「美しくない構造は、必ずどこかに無理や無駄が存在するものである」という話を見たことがあります。↩