today::エンジニアに憧れる非エンジニア

今のところは、エンジニアとは言えないところの職種です。しかしエンジニア的なものの考え方に興味津津。

【まとめ】#ssmjp 2019年8月#2…大規模カンファレンスの現場にて - PyConJP

PyConJPとは

www.pycon.jp

事務局は、非営利型の一般社団法人という形態を取っています。この場合の「非営利」というのは、大まかには「剰余金の分配を目的としない」ということを意味します。運営規模の拡大により、最近消費税課税対象になったのだとか。

現在、PyConJP一度の予算規模はおよそ3000万円だそうです。

ABC予算

PyConJPの予算編成についての考え方です。

  • A…運営にあたり、確実に必要となる費用
  • B…前年並みの費用
  • C…夢いっぱいの費用

運営に使用するツール類

実際に使用されるツールの名称として、以下のものが挙げられていました。

  • Zapier
    • 何らかのAPIの動作をトリガーとして、別のAPIを動作させるツール
    • 類似ツールとしてIFTTTやMicrosoft Flowなど
  • Google Forms
  • JIRA
    • 課題管理
    • プロジェクト管理
  • Email
  • Slack

中でも特に説明の力点が置かれていたのはZapierでした。PyConJPでは、以下のような使い方がされているのだとか。

  • Google Formsへの入力完了をトリガーとする
  • Zapier動作をトリガーとして、JIRA上のタスク等の状態が変更される
  • Zapier動作をトリガーとして、電子メールが送付される
  • Zapier動作をトリガーとして、SlackのPyConJP botが動作する
  • SlackのPyConJP botの動作は、さらに別の動作のトリガーとなっている

こうした見事な運用に通底する「最小限の労力で運営する」「使えるツールは最大限駆使する」といった考え方は、おそらく今後重要性がさらに増大するでしょうし、美しさという意味でも素敵だと思います。こうした「用の美1」が実現されている現場というのは、相応にパフォーマンスが高いでしょうし、人を引きつける現場でもあります。


  1. 「工場デザインの美しさ」「団地住棟配置の美しさ」等にも通じる美のあり方です。特に工場デザインにおいては、ソースは忘れましたが、「美しくない構造は、必ずどこかに無理や無駄が存在するものである」という話を見たことがあります。