CONBUとは
COnference Network BUildersの略です。大規模カンファレンス・勉強会における、会場内ネットワークの構築・運営を生業とした任意の技術者集団です。活動開始は2013年。その活動はイベント横断的に行われており、実際のカンファレンスに関わるのは年4回程度のようです。
CONBUのAs-IsとTo-Be
CONBUのAs-Is
ネットワーク構築・運営だけで手一杯というのが現状とのことでした。「実際に構築したネットワーク環境の検証」「パブリッククラウド諸サービス同士の比較」等、必要だが手が回っていない部分も少なからず存在することが悩み…と説明されていました。
ワークアラウンド的な何か
CONBUのTo-Be
「トラブルや失敗を次に繋げられる組織にすることを目指す」「有効な追試の仕方を追求する」そうした組織を目指す、とのことでした。
CONBUにかかるコスト
- 金銭的コスト
- 使用するクラウドサービスの費用20万円
- 各種ネットワークケーブルの購入代金10万円
- その他雑費10万円
- 物品コスト
- ネットワーク機器等は、原則としてメンバーの持ち寄り
- 場合により機器のレンタルが発生
- その他
- 人件費は完全に手弁当
- HotStageの運営コストはカンファレンス側が負担
以上が挙げられていました。相当な割合をメンバーの手弁当が占めている印象です。
HotStageとは
HotStageというのは、「カンファレンスにおけるネットワーク環境構築の事前検証」を意味する言葉です。Interop TokyoのWebサイトには、HotStageから本番環境、さらには終了後の撤去に至るカンファレンス内ネットワーク構築の流れについて書かれた記事があります。
私見…手弁当に依拠する運営体制が成り立つ原動力
このような運営体制が成立する原動力について、私としては、以下のような事柄が重要なのだと考えました。
- 汎用性が高く、所属企業の枠を越えて通用する知見につながる技術分野であること
- 職務外でも勉強する気質を持つ人たちの集まりであること
- 環境の未来と自分の未来に対して楽観的であること
CONBUの理想
「究極的には、CONBUが必要ない世界を目指す」ということを目的として標榜されていました。すなわち、あらゆるカンファレンスにおいて、以下のような運営体制が実現された世界、ということです。
- 現在CONBUがやっている仕事を、将来的には全てカンファレンス主催者側に移管する
- カンファレンス主催者は、自前で会場ネットワーク環境を提供できるようになってほしい
- 技術レベルとして
- 運営体制として