車を手放さざるを得なくなった理由
大雑把に言うと、「万が一の交通事故発生時に乗員の身体を守るための部品が、修理も交換もできなくなってしまった」というのが理由だそうです。
車を手放す原因になるような部品
具体的にどんな部品の損傷が致命傷になりうるかというと、以下のような部品です。
- シートベルト関係の部品
- エアバッグ関係の部品
- 強度に大きな影響がある構造部材
中古車の査定で「修復歴車」とされるのは、このうちの「強度に大きな影響がある構造部材」の修復or交換ということになります。
これらの部品の損傷から車を手放すに至るまで
上述部品がない、もしくはその用をなさなくなるほど損傷している車は、公道を走ることが許されません。また、上述部品がその用をなさなくなるほど損傷した場合、安全上の理由から、再生部品を使うことはできません(車検が通らない)。また、数十年前の古い車の場合、交換部品も払底している場合が多く、その結果として「部品が手に入らないために車そのものを廃棄セざるを得なくなる」という事態が発生しえます。
車を売ることに決めてから実際に車を売るまで
流しのSE氏は、車を売ることに決めてから実際に車を売るまでに以下のようなプロセスをたどったそうです。
- 車を売ることに決めて、まずはインターネット上の一括査定サービスに情報を入力した
- 一括査定サービスの闇を見た
- 査定してもらう相手の業者を絞り込んだ
- 実際に査定してもらった
- 実際に車を売った
一括査定サービスの闇
電話勧誘の嵐
- 一括査定申し込みが完了した瞬間から、電話が鳴り止まない
- 1年以上経った今でも電話がかかってくる
- 着信拒否リストに入れても入れても電話が鳴り止まない
結果、「メールで回答いただいたところだけ話を聞くことにした」そうです。そうしたことにより、実際に話を聞いた業者は3社に絞られたのだとか。
中古車買取業界の闇
- 「早い者勝ち」が業界の常識となっている
- 特に業界大手にそうした風潮が強い
- むしろ中小専門店のほうが親身になって相談に乗ってくれる
「早い者勝ちが業界の常識となっている」というのは、「一括査定」というサービスが存在する業界全体がそんな感じである類似する状況になっている業界としては、例えば以下の業界があります。
- 引っ越し
- 生命保険
流しのSE氏、どのような経緯で業者を選んだか
流しのSE氏が査定してもらった業者3社のうち、大手・準大手の2社は以下のような対応だったそうです。
- 公認の査定士は来ない
- 決められた角度で写真を撮るだけ
- 試乗しない
- 即決を執拗に迫ってくる
一方、流しのSE氏が最終的に車を売る相手に決めた小規模専門店は、以下のような対応だったそうです。
- 公認の査定士が来る
- チェックが細かい、項目が多い
- しっかり試乗もする
- 車検切れ等に対する責任も業者が負ってくれる
- 最初から最後まで同じ人が担当する
最終的に流しのSE氏は、最後に来た小規模専門店の対応を見て、直ちに当該専門店を車を売る相手に決めたそうです。「同じスクラップになるにせよ、親身に向き合ってくれるディーラーに引き取ってもらいたい」という気持ちは大いにわかります。