today::エンジニアに憧れる非エンジニア

今のところは、エンジニアとは言えないところの職種です。しかしエンジニア的なものの考え方に興味津津。

【まとめ】#ssmjp 2019年06月(第2回)…Typhon666_deathさん(略称)もしハタ2

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Typhon666_deathさん

「もしハタ2」は、「もしそこらへんの運用担当者が波田野 裕一の『運用業務の設計思想 〜 変化に強く、スケールおよび持続可能な運用を実現するために』を読んだら」の略だそうです。

運用設計なき組織・現場の問題

一度運用設計を知ってしまった者が、だいたいの組織異動に際して最初に感じるカルチャーショック。それは以下のものであるのだそうです。

  • 運用設計が存在しないのはなぜか
  • ドキュメントが存在しないのはなぜか

運用設計なき現場においては、以下のような問題が出てくると言及していました。運用でカバー、行きつく先は残業でカバー

  • 障害発生したらメール通知のみだった
  • チームのタスクが見えない、管理されていない

連絡手段に何を使うかというのは、物事の緊急性によって変わってくるものです。「むやみやたらに電話をかけてきて、相手の時間を問答無用に奪う人」というのは大問題ですが、「即応が必要なレベルの不都合が発生しているのに、連絡手段が手紙である」というのもまた大問題です。そうした大問題運用が存在している現場においては、運用設計にあたり「事態の緊急性についての定義」という観点が重要になってくる気がします。

チームのタスクが見えない、管理されていないというのは、仕事のやる気を奪う原因にもつながってきます。「終わりが見えてこない徒労感」「実行している施策がいつの間にか立ち消えになっていたことに気づいたときの徒労感」「忙しすぎる人と暇すぎる人がはっきり分かれてしまい、多くの場合どちらにとっても不幸な展開になる」…書いているだけでげんなりしてきます。

アウトソーシングしてはいけないものがある

アウトソーシングしてしまうと、運用は回っても改善に手を付けることができなくなる。間に契約が入り込むことになる以上、これは多分きっと避けられない宿命なのではないかと思います。改善は契約内容に入らないものですし、アウトソーシングしたものに勝手に手を入れると偽装請負とかにもなりかねません。

ドキュメントを管理する文化

  • ドキュメントを作ったら作りっぱなし
  • ドキュメントを作ったはいいが、必要な時に保存場所がわからない

オーガナイズされていない組織ではあるあるだと思います。こうしたことが積み重なっていくと、ドキュメントの作成そのものが無意味に感じられるようになってしまい、ドキュメント作成の話そのものが立ち消えになる組織に至ってしまいます。高い検索性を実現する仕組みには、かけるリソースをケチってはいけません。

実際には、検索性のみならず、履歴管理も重要になってきます。とりわけ、多くの人がアクセスできるところにある文書が最新版であることが肝ということでした。